特定非営利活動法人ラポールとして法人格を取得したのが、平成16年11月25日。翌17年2月宅老所を開設、現在は宅老所4カ所、認知症対応型グループホーム1カ所、認知症通所介護1カ所、居宅介護支援事業所1カ所の運営に当たっております。
ラポールが発足以来、最も大切にしていることは次の5つです。
第一に、「お年寄りを敬愛すること」
第二は、「話し上手より聞き上手になること」
第三は、ご利用者の趣味を通してその人の充足感(満足感)を蘇らせること。
第四は、心の「ときめき」と「感動」を再び体験してもらうこと。
第五は、地元町会(住民)との交流を深めていくこと。
ラポールは介護を必要とする方の、個性や主体性を大切にし、「今、一番幸せな状態」を築き、毎日を楽しく過ごして頂けるよう努めております。
確定拠出年金の導入に至った経緯
ズバリ「老後の心配」です。
私は数年前から、90歳を超える独り身の伯母の世話をしています。毎月、自分の収入の中から伯母の老人ホームへの支払いをしつつ、自分の家族を養うこともあり、本当に大変です。こうした実体験から、「自分のことは自分で備え、子どもたちに迷惑をかけないようにしなければならない」と強く思うようになりました。
しかし、将来の年金がどれだけもらえるかもわからず、自分自身の退職金も十分とは思えません。そのため、以前からNISAで積立を行っていました。個別の株式投資で利益を出すのは素人には難しいですが、NISAでは少しずつ残高が増えていくのを実感しています。
さらに何か対策をしたいと考えていたところ、総合経営サービスさんからお電話をいただき、企業型DC(確定拠出年金)についてお話をお聞きしました。初めて耳にする内容でしたが、話を聞いてすぐに「これはやろう!」と即決しました。銀行に預けていても資産は増えませんし、社会保険料や税金の削減にもなるため、導入しない理由は見当たりませんでした。
顧問の税理士や社労士からこうした提案を受けたことはなく、「知っていたなら教えてほしかった」と思うところもあります。
制度導入時の手間やサポートについて
初回の電話の後、すぐにWEB会議で詳細なお話をいただき、書類のやり取りも丁寧に案内していただけたので、不安なく導入に進むことができました。従業員向けの説明会も、顧問先の税理士や社労士に依頼すれば費用がかかったかもしれませんが、その心配もなく済みました。
導入後の感想
現在、当法人では「選択制(企業型DCに加入するかどうかを従業員が選べる方式)」を採用していますが、加入者はまだごく一部に留まっています。総合経営サービスさんにはしっかりと説明会を実施していただきましたが、給与からの天引きに抵抗を感じるスタッフもいるのかもしれません。それでも、老後の備えには必要な制度ですので、もっと多くの従業員に加入してもらいたいと思っています。
将来的には「マッチング拠出(法人と従業員がそれぞれ拠出する制度)」に移行し、勤続年数に応じて法人が一部負担することで、従業員が制度のメリットを感じられるようにしていきたいと考えています。これにより、従業員が積極的に将来の備えを行える環境を整えたいと思います。
確定拠出年金の導入を検討している企業様へのメッセージ
導入費用を気にして二の足を踏んでいる方もいるかもしれませんが、私は「お金がない時こそ、お金を使った方が良い」と思っています。老後に心配がないほどの資産があるなら導入は不要かもしれませんが、私を含めてそのような方は少ないと思います。そうであれば、今できることをしておいた方が良いと思います。
企業情報
企業名 | 特定非営利活動法人ラポール |
設立 | 2004年12月 |
所在地 | 長野県松本市里山辺湯下17322-1 |
企業URL | http://rapport.nagano.jp/about/ |