2023年11月19日、株式会社MECEプロデュース様主催の出版記念セミナーに
社会保険労務士法人代表の白井章稔が登壇をさせていただきました。
白井からは『やれば得、やらないと損!院長先生のための企業型確定拠出年金のハナシ Ver.2』
と題して、当社が推奨する企業型確定拠出年金の魅力についてお話させていただきました。
1.院長先生のための企業型確定拠出年金のハナシ ダイジェスト
1-1.導入部分
中小企業への導入率が2%未満と言われる企業型確定拠出年金。
今回のセミナーでは歯科医院における確定拠出年金の導入効果や節税メリット、
そして医院経営に将来与える影響等について、深く掘り下げてお話をしました。
本セミナーは、次の3部構成でお話をしました。
- 確定拠出年金の目的と特長
確定拠出年金の基本概念とそのメリットの解説 - iDeCoより“オトク”な企業型確定拠出年金とは
iDeCo(個人型確定拠出年金)と比較したときの企業型の優位性 - 歯科医院での活用事例
歯科医院における企業型確定拠出年金の導入方法、実例の紹介
1-2.当社が企業型確定拠出年金を推奨する理由
当社が企業型確定拠出年金を推奨する理由は
- 理事長の退職金対策としての全額損金算入可能
- 経営者1人から加入できる
- 高い節税効果と社会保険料の軽減効果
- 福利厚生の拡充により採用力と定着率の向上
となりますが、
セミナーでも理事報酬(月給100万、150万、200万)それぞれの節税効果や、
スタッフが加入した際の法人の社会保険料軽減メリットについて、詳細に解説しました。
1-3.歯科医院における企業型確定拠出年金の導入事例
最後に導入事例として確定拠出年金を活用した退職金制度のメリットについてお話をしました。
歯科求人媒体「グッピー」での東京都内の歯科衛生士の求人は860件に上りますが、
その中で退職金制度を提供している歯科医院は約400件、
さらに企業型確定拠出年金を導入しているのはわずか7件という現状があります。
この7件、という数字を多いと考えるか、少ないと考えるか。
退職金制度を有する医院が約半数を占める中で、
企業型確定拠出年金を導入している医院が少数であることは、
この制度の認知度の低さを示唆しています。
しかし、他方で、企業型確定拠出年金を導入している医院は、
採用市場において独自の競争優位を持つ可能性があります。
特に、長期的なキャリアを求める歯科衛生士にとって、
目に見える形での退職金制度は魅力的なインセンティブとなり得るのではないでしょうか。
現時点で導入医院が少ない現在、この制度を導入することで、
歯科医院は求人市場での差別化を図り、優秀な人材の確保と定着につなげることが可能です。
2.よくある質問事例
終了後、よくある質問事例として下記の内容について回答させていただきました。
- 非常に魅力的!来月から導入できますか?
- 院長1人でも導入メリットはありますか?
- なぜ、顧問税理士や社労士が提案をしないのか?
- スタッフに説明するのが難しそう・・・
- 新NISAと確定拠出年金、どちらをやったらいい?
今回は、「なぜ、顧問税理士や社労士が提案をしないのか?」について解説します。
実際には、顧問税理士や社労士が提案をしないのではなく、
提案できない状況にあることが多いです。
その理由として、
企業型確定拠出年金という制度自体を十分に理解していない、
提案を行う知識や経験、そして人的リソースがない
が挙げられます。
本来、経営者を支え、最新の情報を提供するべき立場にある
税理士や社労士が重要な制度を提案できないことは
医院経営にとって、大きな損失となり得ます。
ご参加された院長先生からは、
『本当にウチの税理士は知らないんでしょうか?』
『もっと早く知りたかった・・・』
というコメントもいただきました。
皆様、真剣な表情でメモを取っていただき、
セミナー終了後には複数の先生から名刺交換や多くのご相談をいただきました。
まだまだ私達がお役に立つことができることがあると確信しつつ、
もっと情報提供をしていかなければならない、と感じた1日でした。